ボーイスカウト展の思い出
1984年 2月

還暦を過ぎた最近になって、やたらと昔の写真が気になってきた。 

家探しをしている中で「ボーイスカウト展」の写真が出てきた。 その記憶をたどって紹介しようと思う。

ボーイスカウト活動が現在よりもっともっと元気だったころ、19842月に神奈川連盟主催で「ボーイスカウト展」を開催したことがある。

 これは広くボーイスカウト活動を知ってもらう目的で横浜・相鉄ジョイナスで開催されたもので、私の所属する川崎地区は「モデルキャンプサイト」のジオラマを担当した。 

私がこのジオラマを設計する際に考えたことは、我々のキャンプ体験を忠実に再現することであり、基本はあくまでも忠実な縮尺模型であることが前提だった。 自分たちにできないような体裁のいい紹介はしたくなかったのである。

その結果、当時の川崎地区・野営行事委員会のメンバーがサイトのデザインを行い、そこに建てられるであろうテントや工作物を私が縮尺設計し、関係団のリーダーやローバー、家族の協力により以下に紹介する「モデルサイト」が製作されたのである。テントも干されている洋服・シャツもすべて縫製したのだ。

まさに川崎地区での総合力の賜物であった。 

さて、「モデルサイトのジオラマ」と述べているが、見ていただければわかるとおり高い野営技術と豊富な体験なくしてこのようなリアリティ溢れるジオラマは製作できない。

 そういった意味では、当時の製作集団がいかに高度な知識と豊富な経験を持っていたかがうかがえるもので、我々の野営技術総結集(当時)と自負している。

ロープの張り具合・レイアウト、ペグの位置、ジャンボリーテント本体とフライテントの隙間、縛材工作物の縛り方・・等々すべて現実に即したものである。

それにしても、メンバーはキャンピングのエキスパートであっても、けっして模型のエキスパートではない。
模型店に行って使える材料を探す者、家業の大工仕事をこちらの時間に振り向ける先輩、鉄道模型の雑誌を片っ端から買い集める者、色彩を検討する者・・・ 
先輩も後輩もなかった。 ただリアルなものを作りたい一心だった。

当時を振り返ると、今更ながら協力してくれた仲間にかなり無理なオーダーをしたものだと思う。 

ちなみに私は縮尺図の作成とこれの配布、ポール関係一式の製作、女房にはシュラフや服飾品を縫製してもらった。
テントやフライのポールは細い真鍮パイプを協力会社の社長へお願いして探してもらい、私が先端に細いピンを半田付けして製作したものだ(この頃はまだDIY店などはなかった時代だった)。

これも若気の至りと言ってしまえばそれまでだが、いかにみんなが真剣にこのテーマに力を入れてくれたか一目瞭然の成果である。

何がそこまでのめりこませたのか?  
この製作メンバーはキャンプが好きで好きでたまらない連中だった。
皆、思いを巡らしていたのだろう。

みんなそれなりに楽しんでいたことも事実ではあった。

いまさらながらではあるが、この場を借りて当時の素敵な仲間達に感謝する次第である。

現在の環境では適用できない・あるいは困難な構築物も含まれているが、キャンピングの基本は不変だと信じている。
現在の指導者やスカウトの皆さんに、さらなるキャンプの楽しさを味わっていただければ、このサイトの目的は達成される。

これは約30年近くたった現在も、神奈川連盟スカウト会館に保存・展示してあるそうである。

写真をクリックすると大きくなります。

このサイトはボーイスカウト活動のオフィシャルサイトではありません】
    


モデルサイトの全景


このジオラマはこの当時にスカウト活動の基本技能の一つである「野営技術」を紹介する目的で製作したものである。
イメージ的には班キャンプサイトで、2張りのジャンボリーテントと倉庫テントならびにダイニングテントの構成。



食堂テントと小物類
右には立かまどや食器棚が見える
スカウトが作業している姿もある

物干し場
シュラフやシャツが忠実に
再現されている
ちなみにこの干されている物は
私の奥様の作品であります

ジャンボリーテントの構造にも
注目したいところ。忠実に再現しているフライやロープの張り角度やペグの位置などのレイアウトは、基本技術として今も通用する。

しかしながら、約30年後の現在では環境破壊の問題や野営用具ならびにテントの変革がもたらした状況から、
この「モデルサイト」が現在のキャンピングに即しているかと言うとか必ずしもそうではないと思う。 
 


薪置場と整理

トイレと手洗い
現在はこのようなトイレをサイト内に設置することはありえないが、風向きを考慮して制作する。 この当時はこういうこともサイト設計では基本的重要事項であった。


薪置場

ダイニングテーブルと小物
各テーブルの構造た工夫は
是非見てほしい

掲示板を見るスカウト
情報の共有や指示事項を確認するためには、キャンプでは必要なことだ

モデルサイト全景
 
 しかしながら、野営技術の基本そしてスカウトのキャンプという観点からは、十分参考になるものと信じている。  

掲示板を見ているスカウト

テントとダイニング

ダイニングと食器棚
ちなみにこの干されている
寝袋やシャツなどは物は
私の奥様の作品であります

このショットは完成している
「立かまど」をメンテナンスして
いるところ

各自が言われなくて自主的に改良を加えることが、スカウトキャンプでは大切だ。メンテナンスが遅れるとどんな問題が発生するか?

答えは・・事故や火傷である


さて、ここでクイズです
この薪割場の周囲に張られて
いるロープの目的はなんでしょうか?
  

横浜地区による工作ボード展示
ボーイスカウトのキャンプの基本は、「設営に始まり帰るときまで
生活環境の向上のための改善を進めることである」と
・・・つまり、創意工夫は家に到着するまで続ける・
考えるものであると私は教わった

キャンプは苦しいことを我慢することではない

快適に過ごせるように工夫することにより
楽しみに変えられるのである・・・

・・・と、私はスカウトや指導者へ教えてきた

少なくとも、この時代後輩たちはこのことを
私達に叩き込まれたはずだが・・・
君たちは今では立派な指導者となっているわけですが、
これを実践してくれていれば、私はうれしい・・

だから、キャンプが楽しいのだ、好きなのだ

そして、野営地を去るときに残してゆくものは

「感謝」

だけでなのである


      この特集ページをまとめるに当たり、現代のスカウトキャンプはどんな技術が
使われているのだろうか、参考になることは多いだろうか?? 
そんな思いをいだいている。
 
コールマンのランターンやコンロ類がスカウトキャンプに登場した時の衝撃は大きかった。
それまで、夜の照明は石油ランタンやローソクと雲母張りのアルミ製折り畳みランタンだったのだ。

私はその当時クライミングを趣味としており、ラジュースやオプティマスなどの
ガソリンや灯油のシングルコンロは個人で持っていたものだが、
コールマンのWレンジの出現と先に記載したランタンの明るさにはショックを受けた。

その後、南米のエクアドルへ長期出張した時に発見したのは、コールマンの
ランランやWレンジもどきが大量に雑貨屋で購入でき、その購入者は
アンデス山脈に住むインディオの人達だった。
もっとも、アジア製の粗雑な器具だったので私は迷った末、購入はしなった。

それから30年経った現在、我が家のコールマン製品が一般キャンパーのおそらく
数倍使っていることが原因で故障することがわかり、分解修繕はお手の物になった。

しかし、最近の我が家はもっとクリーンなガスコンロを多用している。
最も、ガスコンロは気温が下がると帰化温度もさがるので火力が出ない。

さて、ここでまた問題です。

ガスコンロで火力がなくなった時、
これを解決するにはどうすればよいでしょうか?
その時の注意点は?

また、空になったガスボンベはどのように処分すべきでしょうか?

この回答ができればとりあえず特別技能章を上げましょう!!
      


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