第三回日本山岳ラリー 記事
(AUTO SPORTS誌 1975年11月号から抜粋)

ここに、二晩で1000qを走行する過酷なラリーがスタートした。



今年で第三回目を迎えた「日本山岳ラリー」は、日本アルペンラリーに次ぐ規模の
ラリーとして9月13日〜15日、ルート6の主催によりすでに秋の色も濃くなった
福島、山形県を舞台に開催された。
競技は例年通り、1日目の夜と二日目の夜がメインの2ステージ制。
その各ステージはさらに2セクションに分けられ、いずれも秒計時
第1セクションは秒スタートで、ドライビング・ナビゲーション共に
シビアなテクニックが要求されるリアイアビリティラン。 

第2セクションは、3日間にわたって合計16か所のスペシャル・ステージ
(SS)を消化するSSセクションということで、最近のラリーではめずらしく
スポーツ性が高く、内容の濃いイベントである。

しかし、参加台数はこの内容に反して28台とふるわず、参加者の大半は
公認ラリーで活躍する中堅エントラントで占められた。

なかでCMSC福島の菅野茂(ギャランFTO)とチーム・サヤマの鵜島国冶
(シビックRS)はサザンクロス・ラリー遠征への足ならしとか。
 ・・・経費のかかる日本アルペンラリーを敬遠し大して内容の違わない
このラリーを選んだとのことだ。

(中略)

 【スタート地点】

9月13日夕刻、東北自動車道・鹿沼インター近くの”レストラン鹿沼”に集合した
エントラントは、午後8時30分からスタートを開始した。 
東北自動車道を一路、白河へと向かう。
第1ステージはの第1セクションは、白河インターから羽鳥湖をとおって、
一度河内川林道をくだり、また羽鳥湖へターンする。 
そして勢至堂峠、三森峠から郡山に出たところまで。
この間に12か所のチェックポイント(CP)が置かれている。

アベレージは60q/hと40〜50q/hが繰り返し出されるので、
シビアなテクニックと駆け引きが要求される。

このセクション最初のトラブルは2CPを出た直後に起こった。
場所は羽鳥湖手前、本来直進が道なりだったのだが、この直進が下りで
ハイスピードで走っている競技者には登っている右側の道が道なりに
見えたため大半のチームがミスコース。 この主催者は各エントラントが
以後の競技で戦意喪失となるのを防ぐため、後にCP3をノーカウントに
することにした。 ・・・・・・・・・・・

郡山からは再び東北自動車道で白河インターに向かい、今度は河内川林道の
上り、下りをSSでトライし、赤面林道のSSを終えたあと東北自動車道でレスト
地点の二本松・えびす高原に至る。 これが第一ステージ・第2セクションだ。
第2セクションのSSは合計7ヶ所。 SS-1〜3が河内川林道のぼり、
SS4〜6が下り、そしてSS-7が赤面林道といった設定。

14日・午前9時、第1ステージを終了した競技車がえびす高原に到着し、
高原ホテルで仮眠をとるが、眠らず車両のサービスに没頭しているクルーもある。


 【チェックポイント】

中継地点でサービスを済ませた一行は14日・午後6時30貧にえびす高原をスタート。
第2ステージの第1セクションは東北自動車道を白石インターまで行き、そこから
三桂を経由して蔵王エコーライン→舟引不忘林道、その後、三桂からのラリー区間
で今度はSS-1に入るといった設定である。 

蔵王エコーラインにある4CPから芳川林道の5CPまでの32.2qのロングチェックで
アベレージは35.0q/hながら各車、補正が合わず結局二桁の減点を受けることになる。

これらさまざまなドラマののち、競技車は15日の早朝、ふたたび えびす高原に戻り、
最後のSSであるホテル横のヒルクライム コース(SS-9)に挑み、
第3回 日本山岳ラリーの終幕を飾ることになった。



【第3回 日本山岳ラリー 結果】

 順位 車番   氏      名 車名  第1
ステージ 
第2
ステージ 
総減点 
 1位  26 栗原敏保/雨海 功  ランサー  2337  2536  4873 
 2位  4 菅野 茂/田口雅生  ギャランFTO  2322  2563  4385 
 3位  11 佐久間公明/高安俊一  カリーナ  2354  2620  4974 
 4位  21  柴垣宗良/工藤 猛  レビン 2409  2653 5068 
 5位  14 山内伸弥/内山房夫  カリーナ  2240   2828 5068 
 6位  16 片山照喜/飯塚良裕  バイオレット  2398  2730  5128 
 7位  3  石関誠二/梅沢三郎 ブルーバードU  2471  2715  5186 
 8位  20 古川 功/伊東 隆  カリーナ  2477  3044  5521 
  9位  13  横田利明/須佐徳二 レビン  2825  2889  5714 
 10位  9  日暮恵一/長谷川博之 ランサー  2499  3385  5887 

AUTO SPORTS誌 1975年 11月号 特集記事(600kb): ここ

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